筆
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☆筆選びのポイント☆ 中国「明の時代」には良質」の条件を言い表すのに「尖」「斉」「円」「健」を筆の四徳としていました。 「尖」とは、穂先の部分が尖っていることをいいます。書いていて、鋭く先がきき、まとまりがあることが大切で、特に細筆はこれが決め手です。 「斉」は、穂先全体がよく整っていることで、多くの毛材が一本の筆となるためにバランスよく配されていることです。 「円」は、穂全体がきちっとした円錐型になっていること。墨を含んだとき穂全体がふっくらして、不均等なふくらみやねじれを生じないこと。 「健」は、穂先の腰の弾力がほどよく、筆運びがスムーズであることをいいます。 |
太筆
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呉竹の太筆は、穂の形・まとまり・弾力・快適な運筆など筆に必要なあらゆる要素を兼ね備えてあります。 よい筆というのは、すぐれた釣竿のようであり、バランスのよいしなり具合が絶妙です。 ☆使用後のご注意☆ 使用後は、穂についている墨を手でもむように水洗いします。特に根元についている墨分をよく洗い落とすことが大切で、これが充分でないと根元に墨だまりができ、ここから墨が腐敗したり、毛が切れたりします。 洗筆後は反故紙(ほごし)などで形を整えながら水分を拭いていきます。 保管は風通しのよいところで、つるして乾燥させるのがよいでしょう。 |
中筆
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書初めの名前書きに適しています。 |
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せいすい ほどよい硬さで、毛先がきき、大変書きよい。
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らんすい やや硬めで、まとまりがよく、初心者に最適。
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細筆
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よい細筆とは、穂先が鋭く尖り、毛先がよく整い、全体がまろやかで腰がしっかりしているということです。 この条件を満たすためには、上質の材料と優れた製筆技術が必要です。 ☆使用後のご注意☆ 墨の含んだところまで水に浸し、反故紙(ほごし)に少し水を含ませたもので墨分をとっていきます。 このやり方では墨分が少し残りますが、毛のききを活かすため、先の形を崩さないように墨分を取り除いていく工夫が必要なのです。 |
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古楽 いたち毛をふんだんに使い、太・細の変化に富んだ線が得られる。
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小華 やや硬めの穂先で、弾力があり、緩急により表現が自在にできる。
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水明 穂先がよくきき、弾力があり、復元力がよい。
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清楽 特に穂先がよくきき、腰に粘りがある上質の筆。
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芭蕉 穂先の弾力は強く、鋭くきれいな線がでる。
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仮名用筆
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仮名用筆 |